Windows10搭載の新しいPCをセットアップしていて躓いたところがあり、その対処法をメモしておく。
そのPCはLAN内のBUFFALO製NASに接続する必要があるのだが、エクスプローラーのアドレスバーにアドレス「\\192.168.0.10」(アドレスは仮のものです)と入れてもエラーメッセージが出て接続できなかった。
既に稼働しているWin10PCは問題なくアクセスできるので新PCに何かが足りないはずだ。でも、それが何なのか分らない。Googleなどで検索してみるとどうやら「SMBv1」というファイル共有プロトコルが新しいWindows10では無効化されているためらしい。このような措置はより新しい「SMBv2」や「SMBv3」があるからで、古い仕組みはセキュリティの観点から無効化されてしまったようだ。
とはいえ、すべてのNASが新バージョンのプロトコルに切り替わっているのなら問題ないが、古い機器はいまだに「SMBv1」のままだし、製造終了でファームウェアの更新も期待できないものも多い。こういった機器を使い続けるにはパソコン側で「SMBv1」に対応するしかない。
Win10では「SMBv1」は無効化されているだけで削除されているわけではない。有効化する方法は次の通りである。
SMBv1を有効化する方法
(以下の手順はWindows10 pro バージョン1803でのものです)
- デスクトップ画面左下のWindowsボタンを右クリック → プログラムと機能
- 「アプリと機能」の画面の右側にある「プログラムと機能」をクリック
- 開いた画面の左側にある「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリック。
この時、管理者権限の問い合わせがあるかもしれない。権限を持っていれば許可する。権限が無ければ管理者権限を持つユーザーでサインインしなおして1からやり直し。 - 「SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート」にチェックマークを入れてOKをクリック。
ツリーを展開すると、「クライアント」と「サーバー」があるが、NASなどにアクセスするだけならクライアントをチェックすればよい。自PC内のファイルを他PCと共有させるならサーバーもチェック。
参考
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/2696547/how-to-detect-enable-and-disable-smbv1-smbv2-and-smbv3-in-windows-and
https://readmaster.net/think-issue-memo/win10-smb1